メタボ(肥満)は生活習慣病で最も代表的な一つで癌や糖尿病、動脈硬化、脂質異常症、心筋梗塞、脳梗塞、狭心症などあらゆる生活習慣病を引き起こす原因となります。
今回は「メタボ(肥満)で内臓脂肪が増加すると癌になるメカニズム」をわかりやすくお伝えします。
メタボ(肥満)はがんや糖尿病など生活習慣病のリスクが増大する
まずはメタボリックシンドローム(肥満)とがんの関係性についての調査統計データをいくつか紹介します。
- IARC(世界癌研究機関)が62~63才の4万人以上を対象に行った調査では「腹囲が11cm増加するごとに発がんリスクが13%ずつ上昇した」と発表
- 日本糖尿病学会の調査では「糖尿病患者は癌発症リスクが1.2倍増加した」と発表
- 日本癌学会が524万人の英国人を対象に追跡調査を行った結果「22種類の癌のうち17種類の癌は肥満になる程罹患率が増加した」と発表
- 肥満が原因で起こる癌は特に大腸がん、肝臓がん、胆のうがん、子宮がん、腎臓がん。
このように世界でも日本でもメタボと癌の密接な関係性は証明されてきています。
では実際に肥満が癌の原因となる割合はどの位あるのでしょうか?
癌の原因トップはメタボ(肥満)とタバコが30%で同率一位
国内で肥満が癌の原因となる割合は全体の1位で癌患者全体のおよそ30%です。
タバコの喫煙も肥満と同率30%で1位です。
メタボとタバコで癌の原因60%を占めています。
日本では2人に1人が癌になり、癌が原因で死亡する人は3人に1人です。
このように肥満(メタボ)と癌との関係性は非常に高いです。
では、なぜ肥満(メタボ)は癌になるリスクが高くなるのでしょうか?
また肥満は糖尿病のリスクも上がります。
メタボ(肥満)が癌を引き起こす流れ
肥満になるとがん細胞が増えて結果癌になる流れを箇条書きでまとめました。
- メタボ(肥満)が進行
- 内臓脂肪が増加
- 膵臓からインスリンが大量に分泌される
- 体内でインスリンが効きにくくなる
- さらに膵臓からインスリンが大量に分泌される
- 体内で高インスリン濃度が続くようになる
- 体の本来の免疫機能であるがん細胞を自殺に追い込むアポトーシスが正常に機能しなくなる
- がん細胞を増殖させるホルモンIL-6が分泌される
- 癌細胞が増殖し続ける
- 癌になる
肥満(メタボ)が癌を引き起こす流れがわかったところで順を追って簡単に説明します。
内臓脂肪がインスリンを大量分泌させてがん細胞を増殖させる
肥満(メタボ)が癌や糖尿病のリスクを上げる原因は「内臓脂肪増加によるインスリンの過剰分泌」です。
GI値の高い食品を摂取すると急激に血糖値が上昇して上がった血糖値を下げようと膵臓からインスリンが分泌されます。
このインスリンが日々大量に分泌され続けると糖尿病の原因になります。
さらにこのインスリンは癌細胞を増殖させます。
このように肥満(メタボ)は癌と糖尿病のリスクを増大させるのです。
ではなぜ内臓脂肪が増えるとインスリンが大量に分泌されてしまうのでしょうか?
内臓脂肪がインスリンを大量に分泌させる
内臓脂肪が増えるとインスリンを大量に分泌させて体内のインスリン濃度が高くなります。
その仕組みは下記の通りです。
- 肥満になるとインスリンが効きにくくなる
- 内臓脂肪がインスリンを効きにくくする
- インスリンが効きにくくなると膵臓はさらに大量のインスリンを分泌させる
- 結果体内のインスリン濃度が高くなる
このようにして内臓脂肪が増えて肥満になるとインスリンが効きにくくなりさらにインスリンを分泌させて空腹感を招きまた食べる為肥満が加速するのです。
血糖値が急激に上昇するとインスリンが大量に分泌されます。「太る原因の仕組みと血糖値スパイクとインスリン、糖尿病の関係性」について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
脂肪細胞、特に「内臓脂肪は爆発的に増殖する習性があり倍々ゲームで雪だるま式に肥満とメタボが加速進行し体重増加が止まらなくなる」のです。
では体内のインスリン濃度が高くなるとなぜがん細胞が増殖するのでしょうか?
体内のインスリン濃度が高くなり癌細胞が増殖する
上記のように体内でインスリン濃度が高い状態が続くとがん細胞を増殖させる2つの恐ろしい事が起こります。
- インスリン濃度が高い状態が続くと人間が本来持っている免疫機能「癌のアポトーシス(細胞の自殺)」の働きが低下し癌細胞が増殖する
- 内臓脂肪が増加すると癌細胞の増殖を促すホルモン「IL-6」が分泌される
アポトーシスの機能をアップさせてがん細胞を消滅させる方法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
以上「メタボ(肥満)で内臓脂肪増加が癌の原因となるメカニズム」でした。
内臓脂肪は癌の原因となるだけでなく体にあらゆる害をもたらします。
近々「内臓脂肪の恐怖」について掘り下げた記事を書くのでお楽しみに。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。康聖でした。
参考文献:【食物養生大全「食による病気治しの考証」鶴見隆文医師(著)】
【空腹こそ最強のクスリ 青木厚医師(著)】他